〜鳥取和牛と歴史〜
神といわれた「気高」号
昭和四十一年に岡山県で開催された第一回全国和牛能力共進会(五年に一度開催される和牛日本一を競う審査大会)肉牛の部・産肉能力区で一等賞の栄冠に輝いたのが鳥取県の雄牛「気高」(けたか)号です。この発育・資質ともに良好、かつ大柄で産肉能力に優れた名牛は、生涯九千頭以上の子孫を残し、現在の有名ブランド牛の始祖として和牛界の歴史に不朽の名を残しています。
「鳥取和牛」のおいしさ
牛肉は、両親から受け継ぐ「素質」と餌や飼い方などの「環境」の影響により、おいしい肉になるかどうかが決まります。和牛が他の肉牛と決定的に違うのは、霜降り(脂肪交雑)の入る遺伝子を持っていることです。
和牛の脂肪は、低温でも溶け出す(融点が低い)不飽和脂肪酸を多く含み、中でもオリーブ油と同様に健康に良いといわれているオレイン酸の割合が多いのが特徴です。とりわけ「鳥取系」「兵庫系」と呼ばれる血統はこの遺伝的能力が高く、和牛肉のおいしさの一つである口溶けや風味には、このオレイン酸の割合が影響していることから、現在、鳥取県ではこのおいしさを持った和牛の改良に取り組んでいます。
鳥取和牛のおいしさは、和牛産地としての伝統と良質な水に恵まれた風土、そして生産農家のこだわりの肥育技術がその源となっています。
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